バイクの運転テクニック

事故が多い交差点でスマートに運転するには?

交差点を通過前にはスピードを落としゆっくり通過する

自動二輪車(バイク)は構造上運転手の体がそのまま外界に表出されていることから、事故が起こった時に重大な怪我に発展してしまうことがよくあります。
ここ近年ではバイクの販売件数が減少傾向にあることからバイクの事故件数は減少傾向にあるものの、依然として事故時の死亡率や負傷者数は高い数値となっています。

平成30年交通安全白書によると、平成29年度中に起こった自動二輪が対象の事故による死亡件数は448人で、自動車による事故と比較するとなんと4倍にもなっています。

事故件数が特に目立っているのが交通量の多い交差点での事故で、自動車の死角に入ってしまったバイクが進行方向を変えようとしてきた自動車と衝突をしてしまうというケースが非常によく目立っています。

よくあるケースとしては、右折をしようとした自動車が反対側の車線から直進してきたバイクとぶつかるというケースや、お互いに直進しようとしてきたバイクと自動車が出会い頭にぶつかるということがあります。

なぜそうした事故がよく起こるかというと、バイクは自動車と違って車体が小さいことから自動車の運転手が距離を測りにくいということがあります。
特にこれから右折をしようとしている自動車にとって、小さなバイクはまだまだ遠くにあるものと誤解をしやすいのでそのまま交差点を横切ろうとしてぶつかるということが起こります。

車線が複数ある交差点になるとますます安全確認がしにくくなりますので、例えば対向車線からも右折を待っている自動車がいたときに道路の左端を走行してくるバイクの姿が見えにくく、自動車が途切れたので進入しようとしてバイクとぶつかるということが起こります。

こうした交差点の事故を防ぐためには、交差点侵入前にしっかりスピードを落として安全確認をするということがあります。
もともと交差点進入時にはスピードを落とすように教習所で指導をうけますが、免許をとってしばらくすると高速のまま早く信号を抜けようとするバイクが増えてきます。

交通量が多い交差点では特に侵入前に十分スピードを落とし、周囲に自分の存在を認知しやすくしていきましょう。

交差点手前で追い抜きをしない

バイクの事故件数で非常に多いケースとして、追い越し時の事故があります。
これはバイクの場合、自動車の間を縫って走行しやすくまたそれが自動車にとって死角に入りやすいことが原因になってしまいます。

特に交差点では多くの車両があることから、追い越しをかけながら入り込むとこれから右折左折をしようとする自動車から非常に見えにくく危険な状態になってしまいます。

自分の運転技術を過信せず、交差点手前から追い越しをかけるようなことは絶対にしないようにしましょう。