二人乗りをするときには、注意が必要

男性ライダーの中には、「彼女を乗せて、バイクで走りたい」と思う人もいると思います。
2人乗りは、1人で走行するときとは違った点に注意する必要があります。
そのためある程度1人でのバイク走行に慣れてきた時点で、2人乗りをすることをおすすめします。

きちんとポイントを押さえれば、バイクの2人乗りは安全です。
そこでここでは、「バイクを2人乗りする際に気をつけるべきポイント」を紹介します。
2人でバイクを楽しめば、さらにライディングやツーリングが楽しくなります。

二人乗りをする際のポイント

バイクでの二人乗りは「タンデム走行」と呼ばれます。
タンデム走行で気をつける必要があるのは、「重心」です。
1人で乗っているときと、2人乗りをしているときでは、重心の位置が変わります。
するとバイクを操作するときの感覚が、普段と違ったものになります。

タンデム走行時は重心の位置が普段より後ろにずれるため、カーブの際にキビキビとした動きをしにくくなります。
初めて2人乗りをする際には、必ず気をつけてカーブを曲がりましょう。
普段と同じ勢いでバイクを倒してしまうと、2人による重みからバイクが転倒してしまう可能性があります。

また、2人乗りをする前に、一緒に乗る人へ「カーブを曲がるときには、自分と同じように身体を傾けてほしい」と伝えておくと良いでしょう。
カーブのときに2人で身体を傾けることで、よりスムーズに曲がりやすくなります。
逆に同乗者があまり身体を傾けないと、カーブをしにくくなってしまいます。

同乗者にもうひとつ伝えておくと良いこととして、「手をかける位置」が挙げられます。
同乗者がバイクの後部に手をかけて身体を安定させている場合、一見すると安全なように見えます。
しかし重心がさらに後ろへずれることになるため、ライダーがバイクを操作しにくくなります。

そのため同乗者には、自分の胴体に手を回すように伝えておくと良いでしょう。
このような体勢をとることで重心が1点に集まるため、1人での走行時に近い走りをしやすくなります。

さらに、後部に乗っている同乗者には、前方の状況が見えにくいです。
そのため独りよがりな走行は控えて、安全を重視して走るようにしましょう。
同乗者は、あなたの運転技術に身の安全を委ねている状態です。
そのためあなたがしっかりと状況を判断して、適切な走行をしないと、同乗者が怖がってしまうことがあります。

安全に気をつけながら、2人乗りを楽しもう

2人乗りで気をつけるべき点は以上です。
自分だけでなく同乗者にも気をつけてもらう点があるため、バイクへ乗る前にしっかりと伝えておきましょう。
安全に注意して、ぜひ2人乗りを楽しんでください。