バイクの運転テクニック

相手に迷惑をかけない高速道路での走行

車間距離を詰めすぎない

高速道路を走行する時には自分自身が安全運転をするというだけでなく、周囲の安全にも気を配っていく必要があります。
特に自動二輪車の場合、自動車から見えにくくなっているので他の車両の通行を妨害しないようにしていかなければいけません。

バイクに限りませんが高速道路上での危険な運転例として多いのが車間距離を十分に取らずに走行するということです。
車間距離は特に混み合ってくると十分にとることが難しく、人によっては強引に割り込みをしてくるようなこともあります。

ですが割り込みをさせないために車間距離を詰めて走行をするというのは事故防止ということで言えばまさに本末転倒なので、周囲に煽られても平常心を失わず冷静に車間距離を維持していくようにしましょう。

車間距離の基準となるのが高速道路上にある距離標識です。
距離標識は50m、100mといった数字としてあるので、速度に応じて前の車との距離計測に使用していきましょう。

なお100km/hで走行をしている時に急ブレーキをかけたときの制動距離は約80mと言われています。
制動距離はブレーキを全力で踏んだ時に完全に車両が停車するまでの距離のことです。
ただしこの数字は状態のよい路面でしっかりした意識のときに行うものなので、あくまでも最低限そのくらいが必要というふうに考えてください。

実際の高速道路上では、他の車両の影に隠れて危険の発見が遅れてしまったり、路面が雨などによって濡れていてスリップしやすくなってしまったりするので制動距離はもっと長いものとなってしまいます。

大切なのはきちんと車間距離をとると意識して走行するということと、周囲の安全を確認できる視野を維持するということです。

ブレない走りを心がける

道路上を走行している時に危険を感じるのが車線が定まらずどこに行きたいかわかりにくくなっている他の車両です。
むやみに車線を変更したり、同じ車線の中でも蛇行運転をしていたりすると、後続車の運転手に強いストレスを与えることになります。

次に右左折など何をしたいのがわかりにくくもなるので、周囲の安全確認が遅れて事故の発生確率が高まります。

車両の真後ろに付かない

最初の車間距離にも関係してきますが、車両の真後ろにぴったりとつくような行為も高速道路での危険行為となります。

渋滞時などスピードを出すことができない時にはついつい先に行きたい気持ちから車両の真後ろにつけたくなってしまいますが、これは運転手の死角に入る大変危険な行為となります。

トラックなどの大型車はもちろんですが、普通乗用車でもちょっと車高の高いものでは真後ろのバイクをすぐに視認することができません。
そのため進路変更のときに巻き込みなどの事故が誘発されやすくなります。