教習所の卒業検定のやり方
バイクの教習所ではまず先に必要な学科と実技の教習を受けたのちに、その最終チェックとしての検定試験を行います。
自動車の教習と異なるのが、第一段階と第二段階として教習の内容は分かれてはいるもののその2つの間に修了検定や仮免学科試験などといったものがなく、第一段階の教習が修了することで自動的に第二段階に進むことができるということです。
つまり卒業検定とはバイク教習者にとって最初で最後の試験ということになります。
言い換えれば卒業検定で課題となるのは第一段階と第二段階で教習したこと全てが範囲になるということになるので、きちんと習ったこと全てをおさらいしておかないとストレート合格をすることはできません。
卒業検定の方法はそれぞれの教習所内の施設によって異なる部分もありますが、基本的には施設内のコースを決まった順番で移動しその中にある操作項目をこなしていくという形となります。
試験では教官がそれぞれの場所での操作や行動を細かくチェックするので、そこで道路交通法違反となる行為や運転ミスをすると都度減点をしていきます。
意外に難しいのがコースの理解
初めて試験を受ける時にはまず同じ日に受験する人と一緒に試験場所に集合して教官の見本を見ます。
最初に試験をするコースを案内する地図と渡されるので、覚える自信がないという人はそこに書き込んでしまうというのも一つの方法です。
教官の見本は一回きりということがほとんどなので、そこでまずしっかりと覚えることができるかどうかが最初のポイントになります。
ミスを繰り返してしまう人というのはこの最初のコース取りに手間取ってしまうことで慌てて普段はしないようなミスをしてしまうというケースが多くなっています。
もし何度か繰り返し落ちてしまうようなら事前に暗記できるくらいにコースを覚えこむというのもよいかと思います。
試験で問われる項目は全て実技教習で行ったことで「スラローム」「S字クランク」「踏切」「急制動」「坂道発進」「一本橋」といったことです。
教習所内とはいえそこにあるのは実際の道路のミニチュア版の模型なので、信号の順守や一時停止線前での停止、左右の安全確認もしっかりと行わなければいけません。
慌てないことが一番の合格への近道
卒業検定は一発で受かる人もいれば何度受けてもなかなか合格できないばかりか、回を繰り返すごとに失敗の階数が増えていってしまうということもよくあります。
これは最初の失敗のイメージが強く残ってしまうと、コースを上手に回る自分の姿をイメージすることができなくなってしまい、同じ失敗を繰り返し続けてしまうということが原因です。
もし最初の試験で失敗してもそこで気持ちを切らすのではなく、次に切り替えるようにしていきましょう。
特に多くの人が苦手意識を持っている一本橋などは、技術よりもむしろ落ち着いてできるかという気持ちの方が重要な要素になってきます。
試験前にはイメージトレーニングをしっかりと行い、もし自分の前の人が失敗をしたところを見てもそれで気持ちが引きずられないようにしましょう。