何度受験しても落ちてしまう時には
バイクの免許を取得するためにはほとんどの人が教習所に通いますが、なかなか思うように教習を進めることができないという悩みを持つ人は多いものです。
特に女性ライダーからの意見としてよく聞かれることですが、卒業検定を3回連続で落ちてしまい自信喪失をしてそれから教習所に行けなくなってしまったなんていうこともあったりします。
確かにバイクの運転は自動車よりも難しく覚えることも多いので、まだ機械操作を体で覚えることができない初心者の頃には、一度にたくさんの難しいコースを運転していく卒業検定は高いハードルです。
受験生にとってショックが大きいのは試験中にやってしまった失敗がかなり大きなもので「一発検定中止」になってしまうことです。
教習所の卒業検定ではまず最初に検定のコースを説明され、受験者はバイクを操作してその進路通りに進んで必要な技能を行います。
合格不合格の判定はその一周のうちに行った動作の中で減点の対象になることをしていなかったかをチェックしていき、最終的に残った点数が合格点の範囲であったかということが基準となります。
コース周回中に安全上致命的な失敗があった場合にはその場で点数がゼロになるので卒業検定はその時点で終了、不合格となります。
一発検定中止になる事項
ただし教習所の卒業試験では、事前に明確に「○○をしたら失格」といったように行動そのものを定めてあるわけではありません。
そのため一発検定中止になる行為を知るには、過去に教習所に通って失敗をした人たちからの意見から推測をしていくしかありません。
といってもだまし討ちのように危険行為をわかりにくく定めているわけでもないので、推測といっても誰でも納得できる行為ばかりです。
具体的には程度の大きい「転倒」「接触」「脱輪」「逆行」「8の字の通行ができない」といった運転上のミスや、「発進不能」「通過不能」といった機械そのものの操作ミス、さらに「信号無視」や「指定場所不停止」「進路妨害」「後車妨害」「安全間隔不保持」「踏切不停止」などの基本的な交通ルールが守られなかったような場合です。
他にも「歩行者保護」や「右側通行」などといった公道で行うことで危険行為となる項目も減点幅が大きくなります。
参考>>技能検定(修了検定・卒業検定)でよく中止になる運転行為
どれも基本的な項目ですが、ミスを多くしてしまうというときには自分はわかっているとは思わずもう一度教習内容を細かく読み返すようにしてみましょう。
特に多いのは接触などの運転ミス
上記のような一発不合格となる行為の中でも特に頻発するのが程度の大きな運転ミスです。
中でも最も難易度の高い試験項目として「一本橋」があります。
ベテランドライバーさんたちに話を聞いてみても、何年も乗っていても一本橋は苦手と思っている人も多いほどかなり難しい動作です。
次に多いのが接触で、パイロンなど置いてある障害物の間に入ろうとするときに体の一部やタイヤが触れてしまうのはかなり重度な接触行為として減点が大きくなります。
意外の見落としがちなのが、接触をしたあとにそのまま無理やり走行を継続しようとする行為も相当心象が悪くなります。
接触しそうになったら一旦停車をして少し後戻りをしてから通過しなおした方が減点はされてしまってもまだなんとか挽回できる範囲の失敗となります。
コツとしては致命的な失敗をしないために、細かいミスはしても仕方がないという気持ちの切り替えをしてしまうということです。