海外メーカーと日本メーカーの車種の違い
日本は世界全体のバイクシェアの約4割を持つバイク製造大国です。
これからバイクを購入するときには日本メーカーのものの方が探しやすいというのが確かですが、海外メーカー製のバイクはとてもデザイン性が高く日本でも多くのファンがいます。
日本メーカーのバイクというのは全体的に近距離を移動する街乗りバイクの性能に強く、あまり極端な長距離ツーリングには向かない車種が多めです。
その点海外のバイクメーカーは広大な大陸を移動するために使用するような大きな排気量のものが多く、そうした大胆な大きさとデザインをしたバイクは高い魅力があります。
これは走行する道路状況の違いもありますが、それよりもむしろバイクに乗る人の体格が大きく関係しています。
大型バイクの人気車種ハーレーダビッドソンのある米国では、成人の平均身長は男性で約179cm女性約164cmとなっています。
これが日本になると成人男性平均で約171cm、女性で約158cmとかなりの違いがあります。
BMWのあるドイツになると更にその差は大きく、男性約181cm女性約168cmとなるので、こうした平均的な体格の人のために作られたバイクに乗るということには日本人は最初から大きなハンデがあると言えます。
体格が違うということはそれだけ車高が高く横幅も長い車体となります。
小柄な人は大型バイクに乗れないのか?
基本的な体格サイズが異なるバイクなので、あこがれの車種にいざ乗ろうとしてみたらその使いづらさにびっくりしたということもよくあります。
日本人でも欧米人並に体格がよい人もいますのでそうした人にとっては問題はありませんが、例えば140cm台の身長の女性などは足もつかないし相当手を伸ばさないとハンドルに手がとどかないというようなことも起こってきます。
大型バイクの中でも特に大きなバイクに乗ろうとするという時には無理がありますが、同じハーレーダビッドソンやBMWであっても比較的小型に作られている車体もあるのでそうしたところを狙ってみれば決して乗れないということはありません。
そもそもバイクは運転中には足をつくということはありませんので、完全に足つきがない車体であっても上手にバランスをとるようにすれば十分乗りこなすことができます。
ただし大型バイクを乗りこなすための慣れや特訓は必要になるので、いきなりほしいバイクを購入するのではなく、きちんと実物をみて試乗をしてから選ぶようにしてください。
意外に手間がかかるメンテナンスにも注意
ベテランライダーさんなどがクラシックバイクを堂々と乗りこなす様子をよく見かけます。
バイクはファッション性も重要なポイントになるので、乗りやすさや扱いやすさだけでなく自分が乗りたい車種を選ぶというこだわりはぜひ多く持っていってもらいたいところです。
ですが初心者がいきなりクラシックバイクや海外のマニアックなメーカー車種を購入するというのはちょっとおすすめできません。
というのも古いバイクになるほど廃番になってすでに部品そのものを製造していないということも多く、もし故障や消耗品の交換となったときにはびっくりするほど高額の費用がかかってしまうということもあります。
そもそも探して部品を取り寄せることすら難しいというバイクもあります。
日本メーカーのバイクであれば多少古いものでも部品そのものを見つけることは難しくなかったり、新しい部品を代わりに使うこともできたりします。
そうした購入後の扱いやすさということもよく考えてから購入するバイクを選んでみてください。