バイクメーカー

ビモータ

再び注目を集めているビモータ

ビモータはイタリアのオートバイ製造販売会社であり、1980年代の黄金期を知っている方々からするとその名前を聞くだけでTT-F1世界選手権で優勝した当時を思い浮かべる人も多いでしょう。
ヤマハとのエンジン供給契約によって得られたこの優勝という結果は、多くの日本人にとっても喜ばしいお話になったのです。
しかし、チームの空中分解や倒産の憂き目に遭うことで一気に知名度が低下しました。

ところが、2019年になると川崎重工業モーターサイクル&エンジンカンパニーがビモータで新しい合弁会社を設立するという発表を行い一気に注目度がアップしたのです。
そこで登場したのがカワサキのNinja H2のスーパーチャージドエンジンを載せた『bimota TESI H2』であり、バイク好きにはたまらない大ニュースとなりました。

ビモータの特徴について

ビモータの特徴はなんと言ってもそのハンドメイドフレームでしょう。
ビモータはホンダやスズキやカワサキやデゥカティといったメーカーと組んで様々なバイクを世に送り出していますが、彼らは大手メーカーのエンジンを自分たちで作ったフレームに搭載して販売するというやり方をしており、この会社で売りに出されるバイクは凝った車体も多数見受けられます。

値段は割と高価になりやすいのですが、その代わりに他ではなかなか見られることがない見た目に仕上がっているバイクが多数存在し、見た目からはまったという人も多いでしょう。
新たに登場した『bimota TESI H2』もイタリアンカラーのトリコローレがいきなり目を引いており、見た目だけでも注目度がアップします。

最新の『bimota TESI H2』の特徴は?

TESI H2はテージシリーズの流れを汲んでいるハブセンターステアリング機構が特徴のバイクです。
テージシリーズの1台目が誕生したのは1990年でこのときはドゥカティ製エンジンを採用していました。

今回はカワサキのニンジャH2を使っていますが、このテージシリーズの流れを汲んでいるためにニンジャH2との融合によって、マシンのピッチングがより安定しライダーの方々にとっては理想的といえるライディングを堪能することができる仕上がりとなっているのです。
ただし、このTESI H2はイタリアのリミニ工場での生産台数250台のみとかなり限定されているモデルであるため、2021年現在では入手が困難な一台となっています。

ビモータのバイクは購入できる?

最新型のビモータはこのように台数限定なので購入はかなり困難です。
最新型にこだわらなければ、ある程度数が出ていた昔のビモータが中古車市場に登場しているのでそちらから購入することができます。
ただし、一部のモデルは台数も少なくプレミアム価格になっているケースがあり、中古車で会ったとしても600万円を超える値段になっているので購入する際はお財布ともよく相談してください。